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週刊添い寝CDシリーズ特別編雅弥【森川智之】０１久しぶりの_ただいまただいま。あ～やっと着いた。遅くなってごめん。早く君のお帰りが聞きたくて、日本についてすぐ車を飛ばしてきたんだけど、日付変わっちゃったな。会いたかったよ。ドア？あ～はは、ごめん。あけばなしだったね。でも、ようやく君に会えたんだ。まずは、ただいまのキス。「キス」いった、何？何でとめるの？ご近所さんに見られたら恥ずかしいって？もし誰かが見てたとしても、多分気にしないじゃないかな。俺たちは新婚さんなんだから。このくらいは。ふんー、わかった。しめるよ。だからそんな怖い顔しない。こういうのは新婚夫婦の特権なのに、わかってないね。はい～閉めたよ。これでもうキスも許してもらえる？よかった、それじゃあ、改めて。ただいま。「キス」これで本当に帰ってきたんだって感じする。「キス」ああ～そうだ。はい～これ、御土産。中身？さって、なんでしょ。ああ～今開けたらだめだよ。見るなら後で。俺といる時はこっちに集中すること。わかった？うん！それならよし。さぁ～リビング行こう。はあ～うん～久しぶりのうちの匂いだ。うん？この匂い？もしかして夕飯の用意してくれてる？それも、俺の大好物の肉じゃが？やっぱり～嬉しいよ～向こうにいる間ずっと日本食が食べたいと思ってだから。特に君の手料理が恋しくて。すぐ食べると言いたいだけど、せっかくの食事だし。シャワーで軽く汗を流してから、ゆっくり味わうっていうのもありか。うん～えっ？お湯張っといてくれたんだ？ありがとう。本当に君は理想の奥さんだ。俺の帰りに合わせて、風呂も食事も用意しておいてくれるなんて。でも、贅沢を言わせてもらおうあら。選択肢は一つ足りない。だって、ほら。よく言うじゃないか。ご飯にする？お風呂にする？それどもって。私にするって聞いてくれたら、俺は迷わず君を選ぶんだけど。そりゃ、確かにただいまのキスはもしたけど。あれは言うなれば、おおどぶるみたいなものだろ？メインディッシュと考えれるなら、あれじゃ物足りない。かから、君を。あっ、俺の腹の虫は肉じゃがのほうがお望みらしい。ははっ、仕方ない。君を選ぶのは一旦我慢しておこうか。まっ、好きなものは最後に取っておくのもいいかもしれない。空腹は最高のスパイスだって言うしね。一先ず、ヌードを打ち壊してくれた。この腹を黙らせないと。それじゃ、肉じゃが用意してくれるかな？は～ご馳走様～すごく美味しかった。食器貸しで、洗うよ。いいから、俺がやる。君は食事と風呂を用意して待っててくれただろ？それで、十分。そこに座って、テレビでも見てなさい。あれっ？どうした？テレビ見てなさいって言っただろ？俺が家にいる時くらい、楽にしていればいいのに。ふんっ、頑固だね、君は。そういうところも好きだけど。じゃあ、君は布巾を持って。俺が食器洗っていくから。それを拭いてくれる？洗うのは、俺の役目。俺の手なら汚れでもかまわないし。君はもう風呂に入ったんだろ？ふんっ、謝る必要はないよ。風呂だって先に済ませておいてくれて、むしろ嬉しい。はい、これを拭いて。うん？はあ、先に済ませておいてくれて嬉しいっていうのは、ほら。俺が風呂から上がって寝室に行けば、そのまま君を抱き締められるなと思って。うわ～ドン～大丈夫？落としたのが皿じゃなくてよかった。そんなに照れなくても、今更だろ？俺たちは夫婦なんだし。お互い隠さなきゃいけないものなんて、もう一つもないんだから。ふんっ、よし！洗い物終わり。それじゃ、風呂、入ってくるよ。急いで上がるから、寝室に行っておいで。いや、すぐにでる。君を長いこと待たせたりしない。と言うより、俺がそこまで耐えられそうもないから。「キス」先にベッドで待てて。０２君に見せたいものはー～さっぱりした！お待たせ、待ってる間に眠くなった？平気？元気だな～俺としては嬉しいけど。俺？疲れてはいるけど、眠くはないよ。「キス」久々に君の傍にいて、眠れるわけないだろ？くふんふん。また赤くなって。うん？このえはんがき（？これなに？）。俺が向こうから送ってやつだ。これがここにおいてあるってことは俺がいない間ずっと枕元に寝てたんだ？ああ～この写真の景色が綺麗だったから。なるほどね。まぁ、そういうことにしてあげようか。確かにこの景色が綺麗だし。やっぱり実物には適わないな。ああ～そうだ。忘れるところだった。家に着いたらすぐ君に見せようと思ってたのに。何って？わからない？仕事帰り恒例のあれだよ。はい。これが今回の仕事の合間に撮った写真。明日でもプリントするけど、その前にちょっと見て欲しいのがあって。えっと、ああ、これだ。この景色、すごいだろ？特にこの空の色。同じ青空のはずなのに、日本とどこが違って見える。ほかにも、ん、なに？気になる写真があった？俺の写真？ああ、これが現地の人が撮ってくれたヤツだよ。一緒に写ってる人の中に日本の方がいるだろ？この人たちは観光できていて。あっ、俺が操縦した飛行機のお客さんではないんだけどね。写真を撮ってるときに見かけて。何だか道に迷っているみたいだったから、声をかけたんだ。お互い日本人ってことで、話が盛り上がって。仲良くなった記念に撮ってもらったのはこれ。あ～すごく楽しかったよ。海外で日本人と出会って。しかも、仲良くなれるなんって。なんだか奇跡的だと思ったし。彼らと話してるうちに、改めて自分の仕事が好きになれたっていうか。ほら、彼らをその国に運んだのは飛行機とそのクルーだろ？俺のお客さんではなかったにしろ。この仕事は人々にたくさんの出会いをもたらしているわけだから、そう考えるとすごく誇らしくて。あれ？ぼっとして、俺の話が長くて、眠くなってきた？いいんだよ、無理しなくて。もうこんな時間なんだし。うん？あれ？俺のお土産持ってきてたのか？中開けてみた？そう。絵本。これ、全部英文なんだけど。ああ、間違えたわけじゃないよ。とってもいい作品だね。君にも知って欲しいと思ってたんだけど。日本語版があるかわからなかったから、とりあえず買ってきたんだ。英語でも、俺が読み聞かせれば問題ないだろ？ここに持ってきたってことは、一緒に見るつもりだった？そうか～そういうことなら、今から読もう～君も一つずつ眠くなってみたいだし。寝物語はちょうど。眠くない？はは～何もそんなにむきにならなくても。寝たからって怒ったりしないよ。大丈夫ね。わかったよ。じゃあ、読むけど。その前に、よっと。これでよし。あれ？こうして後ろから抱き締めるのは嫌？こうすれば二人とも絵本が見やすいかなと思ってたけど。もちろん、君が嫌ならやめるよ。何も言わないってことは、ＯＫと受け取っていいね？それなら、このまま読むよ。０３たんぽぽの旅春、それは土の中で眠っていたたくさんの命がいっせいに芽吹く季節です。赤いアネモネ、黄色エニシダ、白いフリージア。そして、太陽がそのまま大地に根付いたがような花が咲きました、タンポポです。春の光をあげたタンポポはやがて、柔らかなワタゲをつけました。ワタゲはとっても軽いので、風が吹き抜ける旅に、ふわりふわりと空へ飛んできます。残されたワタゲたちは、その様子を眺めながら、これからはじまるであろう。未知なる冒険に、思いを馳せるのでした。暖かい日差しが降り注ぐある日のこと。今年一番の強い春風が吹きました。それを心待ちにしていたワタゲたちが、一気に空へと飛び立ちます。そんななか、誰よりも高く舞い上がったワタゲが一つ。仲間たちはポツリ、ぽつりと大地に降りていきますが。彼だけが風に乗り、どこまでも大空を漂いました。その途中、ワタゲはフッと考えます。僕はいったいどこへ行くんだろ？けれど、目まぐるしく景色が変わる空の旅はとっても楽しかったので、ワタゲがずっとこのままではいいなって思いました。それから、一つ海を越え、二つ島を通り過ぎた辺りで、ワタゲが見つけたのです。彼が愛した空と同じくらい広い広い大地を。そこでは色とりどりの花が美しく咲き誇っていました。その花たちを支える、柔らかそうな土。どこか懐かしいその光景を見た瞬間、ここに降りたいとワタゲが強く願ってました。自分を更に遠くへ運ぼうとする風に、ワタゲは初めて逆らいます。すると風が弱まり、彼の体はどんどん地面に近づいたかと思うと。そのまま土の上に辿り着きました。ワタゲを受け止めた大地は、太陽の光を受けて暖かく。そこから伝わる香りはなんと優しいことでしょ。だんだん眠くなってきたワタゲは、ゆっくりと目を閉じたのでしたワタゲが深い眠りに落ちた後、暑い夏がやってきて、秋が過ぎ、厳しい冬を迎えます。そして再び春が訪れるころ、ワタゲはぼんやりと目を覚ましました。なんだか体が重いような、それでいて、力が沸いてくるような。不思議な心地です。顔を上げると、そこには以前と変わらぬ大きな空が広がっていました。旅をしていた頃の心地良さを思い出したワタゲは昔と同じように、風に乗ろうとします。何かに手足を引っ張られているようで、上手くいけません。どうしたことだと自分の体を見下ろしたワタゲは驚きました。なんと、彼の姿はいつのまにか大地に根付くタンポポになっているではありませんか。あんなに楽しかった空の旅はもうできない。それでも彼は悲しくありませんでした。なぜならここには仲間の花たちや友たちの虫、それから自分に力を与えてくれる水や太陽があります。何より彼を支える大地が暖かく心地よいので、タンポポはこの場所を好きになっていたのです。これまでのたびはきっとここに辿り着くためのものだったんだ。そう思うと彼が今いる世界がもっと好きになりました。長い長い旅の末に、心を休まる場所を見つけたタンポポ。その年の春、美しい花を咲かせた彼は真っ白なワタゲをつけ。新たな命の旅を見送るのでした。おしまい。０４目を閉じて、心つながる絵本はこれで終わり。だけど、しょっと。そんなに瞼が重そうなのに、また眠くないって言うつもり？と言うより何となく眠りたくないって顔だな。どうして？はー、夫婦の間に隠し事はなし。結婚する時に約束したよね？もう一度聞くよ。眠りたくないのはどうして？はー。そうだね。たしかに今日は久しぶりに君と過ごす夜だ。でも、何も眠るの我慢しなくったって明日も明後日も一緒にいられるんだよ。そうだけどの続きは、しばらくしたら、また会えない日々がやってくるから？あたりかな？君が一人で過ごしている時俺のこと思い出したりする？そっか。それがどうしてだろって考えることは？ない？なら理由を教えてあげる。君が俺を思い出すのはね。俺が君のことを思っているだよ。離れている間、俺はいつも君に会いたい。今何をしているんだろって。ずっと考えているから。それが君の心に伝わって、俺のことが頭に浮かぶんだ。会えない日を寂しく感じているのは君だけだと思ってる？それは大きな間違い。できることなら、俺が片時もこの手は放したくないだよ。でもね、君とこの家を守るためにはどうしても行かないといけないから。目を閉じて。聞こえる？俺の胸、すごくどきどきいているだろ？君の傍にいるからだよ。二人で過ごす時間がどれほど長くなっても、君に触れるだけで俺の心はこんなにも高まっていく。俺のすべてで愛してるって伝えずにはいられないんだ。目を閉じて一人になるのが怖いなら、この鼓動を聞いていて。俺はここにいるよ。誰よりも大切の君をおいて何処かへ行ったり何でしない。俺の居場所はいつだって君の隣なんだから。ねっ。うん？そうだ。寂しさを吹き飛ばすいい方法があるんだけど。教えてあげようか。じゃあ。俺の背中腕を回して。「キス」こうして触れている場所全部でお互いを確かめるんだ。そうすれば会えない時間の寂しさが思いやう熱に変えるから。そのまま俺を受け入れて俺でいっぱいになるといい。「キス」ふふん。まさか。ここまできて眠いなんていうつもり？やれやれ。いいよ。眠っても。それでも、君を愛することにも何の支障もないから。あれ？寝ようとしているのに目を開けるなんておかしいね。しー。黙って。寝てる子は喋らない。そうだろ？君はただ俺に身を委ねていればいい。俺だけを感じて、ゆっくり、おやすみ。０５君が眠ったらうん？どうしたの？そんなにくっついて。って、なんだ。寝返りか。眠っている時は素直だね。でも、君を硬くなりにさせて理由は俺なんだろな。今回は特に長く家をあけていたから、その分いつも以上に寂しい思いをさせてしまったんだろし。結婚してからかな。君が俺の前で涙を見せなくなったのは、もともとしっかりしている子だから。奥さんとしてさらに逞しくなっているなら、喜ぶべきなんだろけど。俺がいない間に、一人で泣いているじゃないかってそう思うと、胸が痛い。俺の前では泣いてもいいんだよ。っと言ったところで、君は泣かないだろけど。「キス」ごめんね。謝って抱き締めることしかできなくて。本当にごめん。俺はいつも不安だよ。俺ばかり幸せなんじゃないかって。ちゃんと君に幸せを返せているのかって。仕事先で撮った写真も会えない時間をなにかの形で享有できたらではじめたことだけど。結局は俺の自己満足なのかな。触れ合うだけで思いは分かちあえたらこんな風に悩むことないのか。なんって。都合のいいことを考える前に、自分の力でどうにもしないとな。君と一緒になる。そう誓った日から、俺の生き甲斐はここにある幸せを守ることなんだから。ね、君には伝わった？お土産にあの絵本を選んだ理由。長い長い旅をして、やっと見つけた安らげる場所は君なんだ。そしていつか新しい命が芽吹くのを二人見守りたいって。まったくこんないいところで欠伸って、言うこと聞かない自分の体が恨めしいよ。せっかく君の傍にいるのに、眠るなんって、もったいない。って君と同じことを言ってる。夫婦が似てくるって言うのは本当だな。だめだ、限界。せめて一秒でも早く朝が来ますように。お休み。「キス」愛してる。０６　朝起きたらあれ？朝？うん。おはよう。なに？もう起きるの？あっそう。じょうしょくね。君はこんな時までよくできた子だよ。あ。いいや、本当に最高の奥さんだ。ただ、申し訳ないけど、俺はできの悪い夫だから。こうして、君を引き締めてしまうんだけどね。だめだよ。行かせない。「キス」昨日教えた寂しさを吹き飛ばす方法あるだろ？あれ、俺にはまだ聞いてないみたいだ。昨夜、君が先に寝てしまったからか。それども、久しぶりに二人で迎える朝だからかな。なんだか、いつにもマシて、君が恋しい。「キス」こんな風にキスを重ねるたび、君への愛しさが、どんどん募っていく、自分でも抑えられない。だから、昨日まで会えなかった分と今それからこの先の分全部あわせて、君を愛してもいい？０７　君とすごす昼下がり(エクストラトラック) ああ、うん。気持ちいいよ。あっ、そこそこ。ああ。上手。うん。ね、お願いがあるんだけど、最後に白いふわふわの方で、軽くぽんぽんでやってくれないか？はー、はー。いい、最高。やっぱり最後はこれでないと。はー、ありがとう。すごく気持ちよかった。君って上手だよね、耳掻き。自分でやってもここまで気持ちよくはできないよ。大げさなんかじゃないさ。俺の耳が敏感なのかもしれないけど、下手にやると痛いばかりで。でも、君にお願いした時はそんなこと一度もないから。本当に上手だよ。途中何度も寝てしまいそうになって。「欠伸」ほら、こうして欠伸がでるくらい。うん～ふん～君の肩ちょうどいい高さ、少しだけ借りでもいい？ありがとう。「欠伸」ふ～びっくりした？うん？別に狸寝入りしていたわけじゃないよ。今も眠いだけど、君が一人で雑誌なんて読み始めるから。というわけで、これは没収。一緒に昼寝しよう。「キス」うん？ううん！もちろん、お昼寝はするよ。これはより気持ちよく眠れるようにっていう御まじないみたいなものだから、君も協力してくれるよね？いい子だね。二人で眠ればきっといい夢が見られる。君も、いい夢が見られますように。「キス」お休み。おわり。冰天雪地跪求翻譯……

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